概要
リチャード・ジノリは、現在「Ginori 1735」の名称で展開されるフィレンツェ発祥の磁器ブランドです。クラシックな白磁と花絵から、幾何学的なモダンデザイン、現代作家との協業まで、多彩な表現を一つの窯の歴史の中に持っています。プレート、カップ&ソーサー、ティー・コーヒーセット、花器、フィギュリンなど、食卓と室内装飾の双方で親しまれてきました。
歴史
1735年、カルロ・アンドレア・ジノリ侯爵がフィレンツェ近郊のドッチアに磁器工房を開いたことが始まりです。18世紀には彫刻的な磁器制作でも評価を高め、19世紀には国際的な潮流や自然主義、ロマン主義を取り入れた装飾を展開しました。1896年にリチャード社と結び付き「リチャード・ジノリ」の時代へ進みます。1923年から1933年には建築家・デザイナーのジオ・ポンティが芸術監督を務め、古典や東洋文化への敬意と革新性を融合。1954年にはジョヴァンニ・ガリボルディの「コロンナ」が第1回コンパッソ・ドーロを受賞しました。
代表的なシリーズ・商品
代表作には、白磁のレリーフが美しい「ベッキオ・ジノリ」、色鮮やかな花を配した「オリエンテ・イタリアーノ」、ジオ・ポンティに由来する幾何学文様の「ラビリント」「カテーネ」などがあります。公式コレクションでは、グランデューカ・コレアーナ、イル・ヴィアッジョ・ディ・ネットゥーノなども紹介され、約三世紀の歩みを古典から現代まで幅広くたどれます。
魅力
ジノリの魅力は、フィレンツェの装飾文化と、時代ごとの優れたデザイナーの感性が重なっていることです。ベッキオ・ジノリのように料理を引き立てる端正な白磁、オリエンテ・イタリアーノの華やかな色彩、ラビリントの建築的な線と、シリーズごとに異なる個性があります。同じブランドの中で、日常のテーブルからコレクション性の高い装飾品まで選べる奥行きも特徴です。
買取査定で確認したい点
査定では、底面のブランド表記、シリーズ名、器種、サイズ、数量を確認します。「Richard Ginori」など旧来の表記と「Ginori 1735」では製造時期や流通背景が異なる場合があるため、バックスタンプの鮮明な写真が役立ちます。欠け、ひび、貫入、色絵や金彩の擦れ、カトラリー痕、茶渋などの状態も確認対象です。ポットの蓋、カップとソーサー、同柄のセット、元箱や冊子がそろっている場合は、分けずにまとめてご用意ください。
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